2010年01月04日
トリーター:植田

冬場の調査


一昨年から昨年にかけての冬場、東京湾・相模湾・駿河湾の海岸5地点に温度を自動的に計測して記録する「温度ロガー」なるものを設置し、それらの海域の温度を測定しました。
これは熱帯からやって来た外来種のミドリイガイがその場所で冬越しできるかどうかの調査の一環として行ったものです。
その結果はいくつかの学会で報告し、一部を論文として纏めているところです。
そして今年も同様の調査を実施し、その場所の今年の水温を計ることと、さらに昨年の冬と比較して、どのような変化があったかを探ろうと計画しています。

使用する温度ロガーは直径 3cm、厚さ 2cmぐらいの大きさのボタン型で、10分間に一度温度を測定し、自分のメモリー内に保存します。
12月の下旬から 1月上旬にかけて設置し、4月中頃回収する予定です。
この温度ロガーをコンピュータに接続すれば、専用ソフトを介して測定記録を取り出すことができ、この期間の温度のようすが全て解るようになっています。

今年の冬、江の島周辺をはじめとして、海の温度はどのようなのでしょう?
結果が待たれます。

ミドリイガイミドリイガイ

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