2010年01月06日
トリーター:島津

クラゲから採れるムチンの話


ムチンとは粘液に含まれる成分で、眼球表面の涙・唾液・胃液や関節液などに含まれています。
中高年になるとひざに痛みを感じる人も多いと思いますが、これは変形性関節症の疑いがあるそうですので注意が必要です。
骨と骨をつなぐ関節液の成分が変化し、軟骨がこすれあって発症するといわれていますが、この変形性関節症の治療法は、関節液に含まれるヒアルロン酸を関節液に補充して粘度を増加させ、軟骨の破壊を抑えて痛みをなくす方法が広く普及しています。
ヒアルロン酸をムチンに混ぜた方が、より効果を強める働きがあったという実験結果があり、まだ研究段階ですがいずれ変形性軟骨症の治療に役立つことでしょう。

沿岸に大量発生し漁業関係者から厄介者扱いされているエチゼンクラゲですが、体にムチンを多量に含むことが分かっているので、医療面などでの有効活用が期待されます。

エチゼンクラゲエチゼンクラゲ

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