2010年03月01日
トリーター:伊藤

地味に登場、ホンモロコ


きょうからテーマ水槽が新しくなり、春の花にちなんだきらびやかな魚たちが登場しています。
その陰でひそかに、大群で登場した魚もあります。
ホンモロコです。相模湾大水槽の右側「食卓の魚コーナー」にワッと入っています。
比較的地味な日本産の川魚の中でも、特にいぶし銀、通な魚です。
比較的大きなウロコや鈍い光沢、短いけれどよく目立つヒゲから「古武士」のイメージがあり、私好みの魚です。
本種は、琵琶湖固有種ですが、琵琶湖以外の場所でも移植されて生息しているところがあります。
見た目はパッとしない?本種ですが、味は魚の中でもトップクラスに美味しいとされ、佃煮などの対象として重要な資源となっています。

また、本種と紛らわしいタモロコという魚もいます。
水深の浅い水田や水路などに生息しますが、湖などで育つと、ホンモロコに体形が似てくるといいます。
もしかすると、展示の中にいるホンモロコは本当は湖育ちのタモロコかも?と思うと疑心暗鬼に陥りますから、素直に展示を見て楽しんでいただければ幸いです。

ホンモロコホンモロコ

相模湾ゾーン

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