2010年03月02日
トリーター:櫻井

花粉症


みなさんは花粉症、平気ですか?
私は随分昔からひどく、近頃では杉のシーズンが過ぎてもしばらくぐずつき、さまざまな花粉を受容体が受け入れるようになってしまったようです。
魚たちは、水の中ですからこのような症状はないのでしょうね。うらやましい限りです。

人は陸上に住む生物ですから、水中に暮らす生物にはない病気や症状があります。
しかし、当然逆もまたしかりですね。
水中生物特有の病気や症状があります。

相模湾大水槽をしばらく眺めていると、魚が底に体をこすり付けている行動が見られます。
実はこれ、魚たち、かゆいんです。
ベネデニアという寄生虫が魚の体表に付き、魚はこれを、岩や底に体をこすり付けて取ろうとしているのです。
人間の感覚でいえば「かゆい」といったほうが良いかも知れませんね。花粉症で鼻や目がかゆくてかゆくて仕方ない、そんな人間と同じような感覚なのかな・・・?なんて思えてしまいます。

この症状には、我々飼育員としては投薬などによる治療をおこないます。同時に相模湾大水槽の中にもお医者さん的存在がいます。
ホンソメワケベラです。
寄生虫や食べかすなどをキレイにお掃除してくれるホンソメワケベラは、相模湾大水槽にはいなくてはならない存在ですね。

ホンソメワケベラホンソメワケベラ

相模湾ゾーン

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