2010年03月06日
トリーター:工藤

冷凍魚


1930年3月6日、随分と昔の話になりますが、アメリカで世界初の冷凍食品が発売された日なんですよ!
そんな昔から、冷凍食品があるなんて驚きました。
今現在は、いろいろな冷凍食品が販売されていますよね 。
とっても便利でおいしいので、我家でもよく利用しています♪

みなさんの中には、水族館の魚や動物には生魚を与えていると思われている方も多くいると思いますが、実は冷凍魚を餌として与えている水族館の方が多いんです!
生魚の良いところは、魚の栄養をそのまま吸収できること。
しかし悪いところもあるんです、それは・・・
生魚の多くは、寄生虫が寄生しているということ!!
最近、寄生虫という言葉はあまり耳にしませんよね。
それは、医学の進歩により排除する知恵が発達したので、私たちに寄生することは極めて少なくなったからなんだそうです。
でも、今でも動物たちの体内にはたくさん潜んでいて、生魚や生肉を食べる限り危険性はあるということなんですよ。

この寄生虫とは、どんな虫なのか?といいますと、イカによく寄生しているアニサキスは胃に侵入して穴をあけ、激痛を起こすそうです。
サケやマスには、広節裂頭条虫が高い確率で寄生しています。
この幼虫は小腸に寄生し、宿主の栄養をぐんぐん吸い取って成虫となり、体長 5~ 10mにまで成長します。食べても食べてもやせてしまう!っといった感じでしょうか?
それに加えて、絶えず腸が刺激され、下痢と腹痛が襲いかかるといわれています・・・。
聞くだけで、お腹がむずむずしてしまいますよね 。

では、寄生虫と卵は、どうすれば良いのか!?

答えは、冷凍すればいいんです。
寄生虫やその卵は、マイナス 25度を超える環境になると死滅するといわれています。
そのため、冷凍した魚を餌として与えている水族館が多いんです。
もちろん、保存が利くという利点もあります。

ここまでは、冷凍魚の良いところを紹介しましたが、悪いところも実はあるんです・・・
冷凍する事によって、魚の栄養、ビタミンが壊れてしまいます。そのため、餌の魚にサプリメントを詰めて、足らない栄養を補うようにしているんですよ!!
こうして、水族館の魚や動物は健康に生活をしているんですね!

みなさんも、バランスの良い健康的な食生活を心がけてくださいね!

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