2010年03月23日
トリーター:戸田

滑り止め


江の島周辺では多くのサーファーを見かけ、手には大きなサーフボードを持っています。
このサーフボード、最初は木製だったんでしょうが、現在は発砲スチロールにFRP(ファイバーで強化したポリエステル樹脂)を何層にも貼り付けて作られています。
サーフショップで見るときれいに仕上げられていますが、サーファーの持つボードの表面はぶつぶつ、ざらざら、せっかくの模様が隠れています。

FRPは優れた防水性能をもち、ある程度強度もありますので、水族館の水槽や水回りの防水工事には欠かすことができません。
イルカプールもすべてFRPで防水されています。
ただしFRP、特に表面のトップコート部分はよく滑ります。

サーフボードではワックスやシートで滑り止め対策をしていますが、水族館の場合は紙ヤスリで表面を荒らして対応しています。
ただあまり荒らしてしまうとイルカやアシカの負担にもなりますのでほどほどに。
そんな関係で、ショー中、台本にない派手な動きで観客を沸かせるトリーターも出てしまいます。

スプラッシュ!スプラッシュ!

RSS