2010年04月15日
トリーター:大内

新幹線の陰で・・・。


みなさん新幹線はご存知ですよね?
日本各地を高速で繋ぐ、世界でも高レベルの鉄道です。
帰省の際に利用したことがある方も多いと思います。
その新幹線を北海道につくるという事業が進んでいるそうです。
しかしその陰で危機に瀕している生物がいるんです。

それは

「ザリガニ」

です。


え?
ザリガニなんてそこらへんの川や池、沼とかにいっぱいいるじゃない!!

と思った方、いると思います。


いっぱいいます。
たしかに川や池、沼にいっぱいいますが、実はそのザリガニではないんです。
日本には現在 3種類のザリガニに生息しています。
皆さんがよく見るであろう真っ赤なアメリカザリガニ。
少し身体が大きく鋏の部分に白い斑点があるウチダザリガニ。
身体が小さくアメリカザリガニより脚の太いニホンザリガニの 3種です。

このうちアメリカザリガニとウチダザリガニは海外から移入してきた種で、その生息数は増えていっていますが、ニホンザリガニだけは生息数が減ってきているんです。
ニホンザリガニは水温が 20℃以下の冷たくてきれいな川等に生息しており、1年で 1cmづつ成長する成長のとても遅いザリガニです。繁殖できるまでは短くとも 5年はかかるといわれています。

そんなニホンザリガニが、新幹線の建設現場付近で多数発見されたそうです。今後は再調査をおこない、建設についてもう一度検討をおこなうそうです。

“えのすい”にはザリガニはいませんが、ザリガニの親戚にあたるエビやカニがおり、ザリガニと同じ淡水に生息しているスジエビや体長が 4mにもなるタカアシガニなどがいます。
こういったザリガニの親戚達を間近でみたいという方は、ぜひ“えのすい”へ!!!

タカアシガニタカアシガニ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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