2010年04月18日
トリーター:唐亀

はじめまして


おとといの採集には私も参加しておりましたが、桜が咲いたと思えぬ寒さに苛まれましたる唐亀です。きょう、アラメやカジメの揺らぐ岩礁水槽でくらしているウミタナゴが出産しておりました。
九匹の子どもたちはすでに 4cmほどもあり、みんなでかたまって海藻の表面をつついています。

このウミタナゴの親は、このところおなかが大きく膨らんできているなあと思い、いずれ出産するのではないかと毎朝楽しみにしておりました。
きょう、おなかが萎んでいたので、水槽の中を捜すとちょうど水槽の中央付近にかたまっていました。
実はウミタナゴの子どもを見るのは初めてだったのです。
想像していたものより大きく、しっかりとした子どもで少しびっくりしてしまいました。
 
先ほどから「出産」と書いていますが、このウミタナゴは子どもを直接産み落とす「卵胎生」の魚です。
卵胎生の魚は、親魚のおなかの中で卵が孵ってから外に産み出される魚で、有名なところでは熱帯魚のグッピーやメバルやカサゴ、ドチザメやアカエイなども卵胎生の魚です。
カサゴの出産は過去に見たことがありましたが、数ミリの子どもが煙のように産み出されていました。

それほど珍しい魚ではないウミタナゴですが、子どもたちにはぜひ大きくなってもらいたいものです。

ウミタナゴの子供たちウミタナゴの子供たち

相模湾ゾーン

RSS