2010年05月19日
トリーター:戸田

体温測定


またかとお嘆きの貴方、またです。
多くのトリーターが動物の体温測定の話題を取り上げていますので、今回は目先を変えて。

動物に物を教えたり、それを実行する時は、トリーター、動物との関係は一対一が理想です。
お互い相手に集中できるので進歩もはやいです。
イルカの場合は 1つのプールに 1頭の環境を作ることは難しいので、一対一の関係はそのままで、複数のトリーターと同時に調教をおこなうことで近い環境を作り出しています。

さて、本題のゴマフアザラシの「太平」、「ロス」、キタオットセイの「スバル」、一人のトリーターがこの 3頭を同時に扱っています。
一番の注意点は、体温測定中、他の動物が何をするかです。

・勝手にバケツの魚を食べる。
・ふらふらと何処かに行く。
・測定中の動物、トリーターの邪魔をする。

こんなところですか。
ようはその動物に集中できなくなってしまいます。

解決方法は簡単です。
測定中または調教中の時以外は、そのまま待っていることです。
言葉でいえば簡単ですが、これが難しい。
体温測定の調教より遙かに難しい。
最初は数秒、徐々に時間を延ばして、待機状態を維持するようにします。
3頭やっと他の個体が体温測定中もじっと待つことができるようになりました。
ただ「スバル」、餌のバケツをにらみつけ、よだれを垂らしながらの待機はやめてくれないかな。

キタオットセイ「スバル」キタオットセイ「スバル」

ペンギン・アザラシ

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