2010年06月18日
トリーター:小谷野

当直の密かな楽しみ


つい先日、当直業務で懐中電灯片手に、夜 11時に館内の見回りをしていたときのこと。
相模湾大水槽では、昼間暗い隅の方でじっとしていたネコザメたちが悠々と泳ぎまわっています。
マダコはマイホームである蛸壺から出て、大水槽の中をお散歩にでかけたようです。
大水槽を泳ぎ回るネコザメやドチザメは夜見ると、昼間見るのとはまったく違い、きりっとした顔立ち。
コウイカやマダコも同じで、昼間見ると眠そうな顔をしていますが、夜見るとなんだかかわいらしく見えます。
さて、この違い、いったいどこからくるのでしょうか。

正解は『眼』です。
明るいとことでは、ネコザメやコウイカ、マダコなどの眼は、光彩がぎゅっと閉じられています。そのため眼がとても細く見えます。
一方、暗いところにいると、光彩が開き、黒い眼の部分がしっかり見えるので顔つきが変わったように感じるのです。

私はこのつぶらな瞳見たさに、当直のときにはじっくり水槽を見て回ります。
私の当直の密かな楽しみ、いかがだったでしょうか。

マダコマダコ

相模湾ゾーン

RSS