2010年09月06日
トリーター:伊藤

小田原の定置網


うだるような暑さが続いて寝苦しい日が続いていますが、私は月に 1~ 2度、ほとんど寝ない日があります。
定置網に参加する日です。
最近お世話になっているのは小田原漁港の漁師さん。
早朝の 1~ 2時に出港なので、私たちは夜中に集合して、道具を積んで漁港に向かいます。
定置網では四季折々の旬の魚たちがターゲットです。
漁師さん数十人が総出で直径数十mはある巨大な網を狭めていき、どしどし漁獲していく迫力ある漁です。
ほとんどの魚は食用として、船上や市場で選別されてその日のうちに魚屋やスーパーに並びます。
また時には、食用にしない魚も入ります。
漁師さんが要らないこれらの魚を船上でもらい、生かして持って帰るのが私たちです。

小田原の定置網はちょっと水深が深いため、相模湾東部よりも大陸棚や深海にすむ珍種が採れることがあります。
これまでにも、サケガシラ、カナド、バラムツ、ヨリトフグなどを搬入したことがあり、現在もチカメキントキやダイナンウミヘビ、ホウボウなどが沿岸水槽で元気にしています。
また、大水槽でマンタっぽい風貌から人気の巨大ホシエイたちも、もとは相模湾の定置網で採れたものを育てたものになります。

夜中ですのでもちろん眠いですが、普通は経験できないことですから、興奮しますし、楽しいです。

カナドカナドチカメキントキチカメキントキダイナンウミヘビダイナンウミヘビ

相模湾ゾーン

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