2010年09月18日
トリーター:崎山

マミズクラゲ


クラゲというと、映画「△の上の○ニョ」のように海に漂うようすが目に浮かぶと思います。しかし、実は池など淡水域でも見られることがあります。

先日、当館の姉妹館ともいえる「アクア・トトぎふ」から電話が入りました。
「マミズクラゲはいるかい?」

おお~、久々の情報です。もちろん、二つ返事で了承。翌々日には送られてきました。まさに見頃という状態のため、すぐに展示に出しました。
淡水域に見られるクラゲは数種類いるようですが、ふつう見られるのはこの「マミズクラゲ」だけだと思います。本種は中国の長江周辺が原産と考えられているようですが、今では世界中で見つかっているとのこと。
ブラックバスやミシシッピアカミミガメなどのような外来生物・帰化種ということになります。本種が出た時は比較的好意的に報道されますが、もしかしたら見えないところで、何かしら在来種に影響を与えているのかもしれません(別に悪者扱いするつもりはありませんので・・・)。

現在、「今上陛下のご研究コーナー」にて展示しています。かなり動きがあり、漂って沈んでいくときに触手を上向きにして、そっくりかえったような感じになる(バンザイしているかのよう)のが特徴的で面白いところです。
出る時はたくさん出るのですが、見ようと思ってもなかなか見られないマミズクラゲ。早めにお越しください。

マミズクラゲマミズクラゲマミズクラゲ展示「お早めに!」マミズクラゲ展示「お早めに!」

皇室ご一家の生物学ご研究

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