2010年11月21日
トリーター:笠川

海の中を漂う小さな虹色


今回は、とっても幻想的な美しいクラゲをひとつみなさんにご紹介したいと思います。

みなさんは、クラゲといったらパッと頭に思い浮かぶのはどんなクラゲでしょうか?
まん丸のミズクラゲのようなクラゲでしょうか?
はたまた、触手のなが~いアカクラゲのようなクラゲでしょうか?
実はクラゲ、みなさんが思っている以上に、いろいろな大きさ、形、色のものがいて、
えっ!?これがクラゲ??
えっ!?こんなクラゲがいるの??
といったクラゲがたくさんいるんです。

そんなクラゲを紹介しているのが、クラゲファンタジーホール入って右側の小さな丸窓が並んでいる小さな水槽。
今、そこで展示している「カブトクラゲ」というクラゲが、今回紹介したい魅惑のクラゲなんです。
このカブトクラゲ、名前の通り、武士の兜を連想させる形をしていて、その体はとてももろく透明です。
何が魅力的かといいますと、なんとこのカブトクラゲ、光に当たるときらきらと虹色に輝くのです。
何とも不思議で美しい光景。

どこがどう輝くのかというと・・・
このカブトクラゲの体には、体を8等分するように縦に走る櫛板という板が並んでいます。
この櫛板は、細かな繊毛からできていて、それがピラピラと規則的に波打つように動くことによって水中を泳ぎ、そこに光が当たると、ピラピラピラ~がキラキラキラ~と虹色に輝いて見えるというわけです。
このカブトクラゲが、ぷかぷか、ゆらゆら、きらきらと水中を漂う姿はとても幻想的で、まるで宇宙を漂っているかのような、不思議な世界に吸い込まれそうな、見ていて飽きない、ずっと見ていたい、そんなクラゲなんです。
しかも、このカブトクラゲ、毒のないクラゲで、さらにびっくり。

まだ、カブトクラゲを自分の目で見ていない方は、ぜひ、カブトクラゲの幻想的な不思議な世界を間近で楽しんでみてください。

カブトクラゲカブトクラゲ

クラゲファンタジーホール

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