2011年01月05日
トリーター:小谷野

おせちと


あけましておめでとうございます。
みなさま、お正月におせちを召し上がりましたか?
そのおせちにはエビが入っていたでしょうか?
さて、そのエビ。みなさんがご存じのとおり、茹でると尾がくるっと丸くなることから、「腰が曲がるまで長生きできるよう」願いをこめたものです。

人はいつの時代も長寿を願うものですが、私たち飼育係は常に飼育している動物が長生きできるよう願っています。
そこできょうは“えのすい”の一番の長寿(人は除く!)をご紹介しましょう。

やはり「鶴は千年、亀は万年」といわれるとおり、アオウミガメの「ジャンボ」が一番です。
「ジャンボ」ははるか昔、1956年にセイロン島(スリランカ)から旧江の島水族館にやってきました。
引退した元飼育係の話によると、「ジャンボ」は船員さんのペットとして船上で飼われていたのですが、その船員さんが日本に寄港した際に、旧江の島水族館に寄贈したとのことです。
もう 50年以上昔の話です。
それから「ジャンボ」はずっと旧江の島水族館で飼育され、今は新江ノ島水族館のバックヤードにいます。
好物はちんげん菜で、おいしそうにむしゃむしゃと、でもゆっくりと食べます。
ご高齢なので移動ができず、屋外のプールには出すことは難しいのですが、バックヤードツアーに参加すると見ることができます。

なんでそんなに「ジャンボ」は長生きなのでしょう?
「ジャンボ」を日々観察していると、本当に「ジャンボ」は「のんびり屋」。
これが「ジャンボ」の長寿の秘訣に違いない!と、いつもせわしない飼育係は思うのでした。

アオウミガメ「ジャンボ」アオウミガメ「ジャンボ」

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