2011年04月07日
トリーター:伊藤

慣れ過ぎて変な動きに


深海コーナーの最後の水槽にいた約 30個体のサギフエたちを、別の水槽に引越しさせました。
現在は沿岸水槽最後の水深 150m(深海の入り口)水槽にて元気にしています。
サギフエはタツノオトシゴの仲間です。
本来は頭をやや下にして群れて暮らしますが、何だか当館展示のサギフエは、いっつも水面の方に浮いています。
これを見て、
「あら、病気かしら」
と思うかもしれませんが、心配は要りません。いたって健康です。

実はサギフエたち、トリーターが必ず上から餌をくれることをバッチリ覚えてしまったようなのです。
上ばっかり気にしているうちに、本来の習性である「逆立ち」を止めてしまって、水槽の前からでも、人のことを見ているようで、
「これから餌をくれるんでしょ?」
といわんばかりに水面へ向かうほどです。

これはこれで面白いのですが、一方で、自然さながらの姿もお見せしたいのが本音でもあります。
実は、閉館後の暗闇では本能が戻るのか、ちゃんと逆立ちしています。
今後、ナイトツアーなどが開催された時は、逆立ちサギフエたちをちらっとご覧ください。
案内人によっては、素通りしてしまうかもしれませんが、お休みいただくスペースの近くなので、プログラム終了後の自由時間などにご覧ください(今後の予定についてはHPをご確認ください)。

サギフエサギフエ

相模湾ゾーン

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