2011年04月29日
トリーター:今井

タツ元気!


当館のタツノオトシゴたち(トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属の仲間)は、よくふとって元気です。

長い尾で海藻などに捲きつくイメージが強いかも知れませんが、“えのすい”の水槽では、よく泳ぎ回っています。
どんなふうに泳ぐかといいますと、水底で尾を引きずりながら立ち泳ぎする感じです。
遊泳力は頭の横の胸びれと背中の背びれで得ています。
透明なので目立ちませんが、一生懸命動かしています。
一見フワフワと軽やかに泳いでいますが、縦になって前に進むのは、水の抵抗があって大変に思います。

元気の源は、海岸で採れるプランクトンです。
主にアミと呼ばれ、透明で小さなエビみたいな生き物です。
みなさんが御存じのヒゲクジラ類が食べるナンキョクオキアミや、釣りで使うコマセアミなども“アミ”の仲間です。
アミの群れにあたれば 1週間は持つのですが、ここのところ波があって採れない日が続いています。
タツノオトシゴたちは慣れているので、冷凍のアミでも良いのですが、「間違って食べちゃった」という顔をします。
活き餌を結構なスピードで追っかけて食べる姿をみると、やはり採ってきて与えてやりたいです。

オオウミウマオオウミウマ

太平洋

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