2011年05月12日
トリーター:伊藤

大きいっ・・・!これは・・・!!


相模湾キッズ水槽の左から 2番目の水槽にやってきたアメフラシ。とてつもなく巨大です。

アメフラシの食べ物は海藻です。当館の岩礁水槽(海藻の水槽)で「お菓子の家で食べ放題状態」で飼育していたところ、あんなになってしまいました。
凄いです。一見の価値があります(岩礁水槽をすみずみまでご覧になっていた方は、すでに知っていたと思いますが)。
調査などで貝を見慣れているはずでも、ゾッとする迫力です。

アメフラシは日本在来の巻貝類(ウミウシ類)で最大級の種で、最大で 40cmになるといわれています。
しかし、江の島周辺でこれほど巨大な個体を見ることはまれです。
本種の寿命は 1年未満であることが多く、春に生まれた赤ちゃん(プランクトン)はやがて着底してから冬の間に一気に巨大化し、春先に卵を産んで、5月頃に生涯を終えます。
多くの個体が 10~ 15cmくらいで寿命を迎えるようです。
本種の寿命を左右するのは、産卵に加え、水温上昇とそれに伴う餌海藻の消失だと思われます。
当館の岩礁水槽は一年中水温が低めに保たれ、常に海藻が繁茂しているので、卵を産まない限り、そのまま大きく育つ場合があります。

展示中の個体も老齢ですので、興味のある方はお早めにお越しください。

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