2011年06月25日
トリーター:櫻井

水陸両用ではありません


ここ数日の、うだるような暑さにはいろいろとくじけそうになりますね。こまめな水分補給で熱中症を予防して、日々、中くらいに頑張って暑さを乗り越えていきましょう。

毎年この時期になると、何かと作業上大変なことが出てきます。展示水槽の結露や、水槽の水温上昇等々・・・。今回は、大水槽でのダイビングショー(特にうおゴコロ)時の苦労についてお話しします。

ショー前にウェットスーツを着て、灼熱のバックヤードで汗だくになりながらスタンバイするのはこの時期毎年恒例です。少しウォーミングアップをして体を動かしただけでもう着替えたくなります。万一にも倒れないよう、うちわで扇いだりしてなんとかしのいでいます。

ウェットスーツは当然ながら水中での保温性を高めるもので、本来陸上で着る為のものではありません。近年ではその性能もアップし、水中での保温性はなかなかのものです。しかし保温性がアップすればするほど、陸上でのショースタンバイ時間は意識が遠退くものとなってきます。
濡れたウェットスーツを着ているなら少しはマシですが、乾いたウェットスーツをこの時期陸上で長時間着るのは、実は身近に潜む危険行為なんですね。

サウナスーツってこんな感じなのでしょうか。ショー前とショー後の水分補給は欠かせません。今はまだ梅雨の中休みでこれからまた少し涼しくなりそうですが、夏本番になると大水槽でのショーの裏側ではこのような戦いが毎日繰り広げられているのです。

本来水中で着用する為のものですから、陸上での取り扱いについては各々で気を付けなければなりません。氷で顔を擦ったり、ぎりぎりまで少しでも涼しいところにいたり・・・。我々の工夫は絶えません。

暑い日、ダイビングショーうおゴコロで登場したトリーター櫻井の顔を見てやってください。きらきらしているはずです(汗で)。
陸上でサウナスーツの代わりにするのはやめましょう。大変危険です。ウェットスーツは水陸両用ではありません。

uogokoro(うおゴコロ)uogokoro(うおゴコロ)

uogokoro(うおゴコロ)

RSS