2011年07月29日
トリーター:笠川

あらあら、丸見えね・・・!?


今回は、クラゲのごはん、餌について少しお話しようかと思います。
クラゲたち、一体何を食べているのでしょうか??
実は、クラゲをよく観察すると、食べているものがわかってしまったりするんですね。
クラゲの体はスケスケなので、実は胃袋が丸見えです。
色がついているものもよく見ればわかります。
さてさて、何を食べているでしょうか??

胃袋がオレンジ色になっているクラゲは??
わかりやすいものだと、ミズクラゲが一番わかりやすいです。
傘の真ん中、四つ葉のクローバーのようになっているところがオレンジ色に色付いていたら、餌にブラインシュリンプを食べています。
水族館では、主にこのブラインシュリンプをクラゲの餌として使用しています。
よって、多くのクラゲがこの餌を食べています。
このブラインシュリンプがクラゲの餌になることで、クラゲ飼育ができています。

続いては、何やらハブクラゲの傘の上の方に魚の目のようなものを発見??
これは??
実はこれは湘南名物シラスです。
近くのお店まで自転車で行き、まとめて生シラスを購入します。
生シラスであることが重要です。
釜揚げではダメなんですね。
触手にシラスをつけてあげると、うまく口まで運んで胃袋に入ります。

続いては、ハナガサクラゲの胃袋に薄っすらピンク色のものが??
これは??
実は、アマエビを細かく刻んだものです。
以前、同じエビだからと、ブラックタイガーをあげてみたら、アマエビほどお気に召さなかったようで、ペッとされました。
好き嫌いですね。

他にも、クラゲを食べるクラゲにはクラゲを与えています。
胃袋に透明な塊が見えたら、クラゲを食べているクラゲです。
こんな風に胃袋に注目して見てみるのも面白いですよ。
ちょっとマニアックですが。食べ物のことばかり考えていたら、お腹がすきましたか?
今、“えのすい”では、クラゲが使われたメニューも販売しています。ぜひ、興味がある方は味わってみてください。

ミズクラゲミズクラゲ

クラゲファンタジーホール

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