2011年08月07日
トリーター:足立

魚の鼻


8月7日は「鼻の日」です。
鼻で笑ってるそこのあなた、ホントなんですよ。

鼻で笑っている魚が、相模湾大水槽にもいます。
黒い背中に白いお腹のホシエイたちや、茶色い背中に黄色いお腹のアカエイたちです。
いつもにっこりしているお腹側、いっときますが、あれは鼻の穴と口ですからね。
これまで私は、「笑っているように見えますが、あれは、鼻の穴と口です」と、いつも解説していました。この解説は、「だから、本当は笑ってるんじゃないんですよ」という結論を含んでいます。

しかし、「鼻の日」の今日、このエイたちを見ながら、私はなんとなく気がついたのです。
「笑顔」は決して、目と口だけで作られるものではないことに!
別に、鼻と口で笑ってもいいじゃないか!
じっとしている後ろ姿でも、歩き方一つとっても、「笑顔」をイメージさせ、「笑顔」を誘う、平和な生き方を、基本、していきたいなと、ふと思いました。

さて、「鼻」の役割ですが、私たちの場合、嗅覚をつかさどる感覚器であり、かつ、呼吸をするための呼吸器です。
しかし魚では、呼吸はご存知の通り鰓呼吸なので、鼻は、水の中の匂いを嗅ぐ感覚器の役割のみを果たしています。
改めて、「魚の鼻」などといわれると、「魚に鼻なんかあったっけ?」と聞きたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、魚も大抵は、目と目の間、想像通りの部分に鼻の穴が開いています。
左右 2個ずつ開いているものも多く、これは水の入口と出口になっています。

鼻の穴に注目して魚たちの顔を見てみると、黄色い鼻の穴とか、体のわりに穴の距離が離れているものとか、やけに大きい鼻の穴とか、煙突のように飛び出しているものものとか、魚の顔がますます人間ぽく見えてきて面白く、これまた「笑顔」になってしまいます。

ホシエイホシエイ

相模湾ゾーン

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