2011年08月09日
トリーター:笠川

お主、やるな!?


夏といえば、海水浴、そして連想されるもののひとつにクラゲがあるかと思います。
クラゲは、魚などのように水中をびゅんびゅんと泳ぎまわるというよりは、流れに逆らえず、流れにのって動く、いわゆるプランクトンと呼ばれる仲間です。
プランクトンと聞くと何だかとても小さなものを想像するかもしれませんが、クラゲもプランクトンの仲間、大型プランクトンです。
もし、みなさんが海へ出かけ、浮き輪でぷかぷかと波に漂っていれば、みなさんも立派なプランクトンというわけです(笑)そこから、泳ぎ出せば、魚たちと同じネクトンになります。

ぷかぷかふわふわ漂うクラゲは、海で採集しようと思えば、魚などのように逃げ回ることもないので、見つけさえすれば捕まえるのはそれほど難しくはありません。
しかし、ただ唯一、逃げるクラゲがいるんです!?人が近づくとびゅ~っと逃げるクラゲ。実は、みなさんもよく知る、この時期よく名前があげられる有名なクラゲ。
そう!アンドンクラゲなんです。

アンドンクラゲを採集しようと思うと、逃げられないように、さらに触手が切れてしまわないようにと、結構大変です。なぜ、アンドンクラゲは人がくると逃げるのか??
もしや、私たちが見えている??その答えは・・・目はあります。しかし、私たちのようには見えていません。クラゲの目は、光を感じることができる器官です。
ただ、アンドンクラゲの目は、普通のクラゲたちの目とはちょっと違い、レンズを有するよく発達した目、レンズの目を持っています。つまり、より光をしっかり感じることができ、障害物をも避けることができるのです。
なので、私たちが採集しようと近づくと、その影を察して逃げる、ひしゃくを入れれば、その影を察して、方向転換。アンドンクラゲがよくいる漁港などは、岸壁があったり、船がとまっていたりと、障害物が多い場所ですが、アンドンクラゲはレンズの目を使い、うまくそれらに衝突しないように遊泳方向変えて、移動しています。
アンドンクラゲ、やるな!とちょっと思いましたか。こんな風に、ただ刺されるから嫌と思わず、こいつどんな奴なんだと興味をもつと意外に好きになっていくかもしれませんよ。
ただ、アンドンクラゲ、障害物を避けるといっても、魚のようにはいきません。私たちが存在に気付かず、近寄ってしまえば、結果、刺されてしまいます。ご注意を。

アンドンクラゲアンドンクラゲ

クラゲファンタジーホール

RSS