8月も終わり、きょうから 9月です。
きのうの閉館後は、館内の色々な所で撤収作業などが行なわれていました。
もちろんテーマ水槽も展示変更でした。

そして本日、飼育の部屋の窓の外、夏の終わりを実感させる撤収作業風景が見られます。
海の家が一斉に撤収を始めているのです。
毎年の光景ではありますが、今年は作業が速いように思われます。
それもそのはず。海の家の建ち並ぶ向こう側、海は濁って大きなうねりが砂浜を削っているのです。
そう、此処江の島にも、台風 12号「Talas」の影響が出始めているようです。
しかも本土を縦断しそうな予報。
心配でなりません。

ところで、台風に名前がついているのに気がついていますでしょうか。
かつて、大きな被害を与えた台風などには、被害の大きかった地域の名前をつけることもありましたが、もともと、各台風には、米国が人名をつけていたのです。
しかし、日本ではあまり浸透していなかったのですが、2000年から、北西太平洋や南シナ海付近で発生する台風に対して、アジア近隣の 14か国からなる台風委員会がつけた名前が使われるようになったのです。
割合最近のお話ですね。

14か国がそれぞれ 10づつ名前を出し合い、すでに 140の名前が用意されています。
2000年の開始から、発生した順番に名前がつけられていきます。
年が変わってもリセットされることは無く、その年の最後の台風に付いた名前の次に用意されている名前が、翌年の最初の台風の名前になります。
一年に発生する台風は二十数個なので、5年位で一周することになります。
日本のつけた名前もあるんですよ。

　Tembin(てんびん)
　Yagi（やぎ）
　Usagi（うさぎ）
　Kajiki（かじき）
　Kammuri（かんむり）
　Kujira（くじら）
　Koppu（こっぷ）
　Kompasu（こんぱす）
　Tokage（とかげ）
　Wasi（わし）

の 10です。
由来は何だかわかりますか？
これらは星座からつけられているんです。

今回の台風はTalas（タラス）。
フィリピンが名付けた名前です。
意味は「鋭さ」。
そんなに鋭くなくていいんですけど・・・。

名前にはやはり意味や願いが込められましょう。
うおゴコロのメンバーでも、
トロンは「動きが一寸緩慢だから」。
ラックスは「腕の中でじっと力を抜いてくれるから」。

ところで、モノドンは「西郷どん」や「ハゼドン」の「ドン」だと思われがちなのですが、じつは「一本の歯」という意味で、はじめて対面した時、歯が欠けていて、歯が一本目立っていたからなのでした。

そうそう、きのうでペンギン、イルカの赤ちゃんの愛称募集も締め切られました。
さて、どんな名前にあいなりましょうか。