2011年09月15日
トリーター:杉村

水族館を 10倍楽しく見る方法 その 1


“えのすい”ではとても多くの魚たちが飼育されていますが、たくさん居過ぎてどこを見ていいのか分からないみなさんも多いのではないでしょうか?
そこで、たくさんの魚たちを 10倍楽しく見るポイントをお話しましょう。

今回は、魚たちの泳ぎ方に注目してみましょう。

相模湾大水槽の中だけでも 90種 2万匹、他にもたくさんの魚たちがいろいろな水槽で生活しています。
大きな群れをつくって泳ぐマイワシから平べったくて全身ひれのようなエイの仲間、長細くて体をくねらせて泳ぐウツボやいつも何かにつかまっているタツノオトシゴの仲間など個性的な魚がいっぱいです。
魚たちは長い年月をかけて、それぞれの生活環境に合った体やひれの形、泳ぎ方を獲得してきました。

その中でもおススメの注目したい魚をいくつかあげてみましょう。

まずはフグの仲間
普段は尾びれをほとんど使わずに背びれと腹びれをじょうずに同じ方向へ倒しながら泳ぎます。
一見すると、とても不安定に感じますが緩急をつけて水中を自在に泳ぎまわります。

次いで、カンパチ
流線形の体に三日月型の尾びれをして、体のわりに小さいヒレを持ちますが時速 40kmで泳ぐ「えのすい最速の魚」です。
小さな胸ひれや背ひれを体にピタッと付けたり、広げたりしながら高速で泳ぐ方向を換えています。

最後はミノカサゴ
大きなヒレを広げながらゆったりと動かしながら、とても優雅にヒラヒラと泳ぎます。
大きな胸ヒレが邪魔をしてあまり素早く泳ぐことができませんが、きれいなヒレには毒を持っているので急いで泳ぐ必要もないのでしょう。

と、こんな感じに魚たちの泳ぎについて 1日じっくり魚たちを観察してみてはどうですか?
種類によって泳ぎ方にそれぞれの特徴があることが気づきますよ。
どうぞみなさん自身で、今回紹介した魚たち以外の仲間について、面白い特徴を探してみてくださいね。

水族館にはちょっと視点を換えてみるといっぱい楽しいことや面白いことが隠れていますよ。
日がな 1日、水槽を眺めに来てくださいね。

また、次回には別ネタを用意しておきますね。

アカメフグアカメフグカンパチカンパチミノカサゴミノカサゴ

相模湾ゾーン

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