2011年09月17日
トリーター:佐野

また会いましょう


この時期、相模湾ではアカウミガメのふ化シーズンです。
私たちはウミガメの産卵情報を受けると現場に行って卵の有無や場所を確認します。
この時、卵が波にさらわれたりするなどの危険がある場合に限り、安全な場所に卵を移植します。
しかしそれは本当に危険と判断した場合のみです。
たとえ同じ浜に移植するにしても、移植中卵を転がして死んでしまうなどのリスクを伴いますので、自然ふ化がベストです。
そして子ガメがふ化するのを待ってから、もう一度現場に行ってどれだけの卵が孵ったのかを調べます。

先日、そのふ化調査に行ってきました(先輩が)。
産卵数 102個中、無事孵ったのは・・・・・・
82個!!
ふ化率がだいたい 60~ 90%の相模湾で、これはいい数字♪
しかしながらおとなのカメになれるのはほんの一握りです。

厳しい野生の世界ですが、無事に大海原で元気に育ってまた相模湾に帰ってきてくれますように。

ウミガメ孵化調査ウミガメ孵化調査

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