2011年10月05日
トリーター:櫻井

遠足シーズンに想うこと


きょうウミガメに餌を与えていた時のこと。
「餌やりたーい!」
秋の遠足シーズンでしょうか。
元気な団体さんがわらわらと集まってきました。
実はこのような体験は本日だけではありません。
魚に餌をあげていても
「僕もやる!私もやる!やらせてやらせて!わー!」
となることが頻繁にあります。
子供たちの好奇心が旺盛というのもあるのでしょうが、やはり生物に『何かをしてあげる』というところに何らかの魅力を感じるのでしょう。

同じくこれは、子供に多いのですがきっと大人でも興味のある方は多いはずです。
水族館側からすればあまり見られたくはないもの。
飼育の甲斐なく誠に残念ながら死んでしまった魚など。
展示水槽から網で引き上げてバケツに収容すると・・・、
「見せて見せて!わー!」
と興味津津に近づいてくることが多いです。
命の大切さ、命とは何か、生あらば死あり・・・。
命を扱う水族館にとって本来一番伝えたいことなのかも知れません。
子供たちは純粋に、日常から離れた『死』というものについて漠然と興味を持つのかも知れません。
私は今後も、そうしたお客さまに対して失礼のない真実を伝えていければと思っています。

ウミガメウミガメ

RSS