2011年10月11日
トリーター:植田

秋の実習シーズン


水族館は何の仲間?とたずねられたら、みなさんはどのように答えますか?
遊園地?ゲームセンター?それともペットショップ?
漁港にある活魚の直売所と同じかなー?
実は、日本の法律「博物館法」で規定されている博物館施設です。

博物館において専門的立場で仕事をする職員のことを学芸員と呼ぶのは、みなさんもご存知ですね。
この学芸員も国の法律で定められた資格になります。
学芸員の資格を取得するには、博物館について学ぶ幾つかの科目を受講して、その単位を取得する必要があります。
その科目の一つが「博物館実習」です。

学芸員の単位取得を希望する人は、事前に大学などでおこなわれる博物館関連の講義科目を履修した上で、延べ 60~ 90時間以上実際にどこかの博物館に通って、そこの業務を実習(見学と作業)する必要があります。
当館も文部科学省が指定する「博物館相当施設」なので、博物館実習生を受け入れています。
実習については2008年7月1日のこのコーナーでもお知らせしました。

今年は、いつも定員に近い状態で受け入れている夏季休暇期間中に、節電対策による変則的な営業が予想されたので、その期間の実習生の受け入れはおこなっておりませんでした。
気温も下がり、電力需給に目処がついたとして、9月半ばに電力使用制限は解除されました。
当館の営業体制も通常の形態に戻り、実習もしていただけるようになりました。

10月初旬より実習がまた始まりました。
目下、3大学から各 1名の実習生が海獣類チームと魚類チームのそれぞれの部署に配属されて、2週間の実習に精を出しています。
水族館棟で実習する2名は、腕に「実習生」の黄色の腕章を付けています。

時々作業のため館内を回ることもあろうかと思います。
お客さまへの親切な対応については指導しておりますが、どうか温かい目で見てやってください。

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実習生が今年も来ます

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