2011年11月09日
トリーター:北嶋

潜水給餌の話


“えのすい”の大水槽の魚たちには、3つの方法で餌をあげています。
1つめは水槽の上から餌をまく方法。
2つめは餌を入れたおもりつきのバケツで水槽の底へ餌を届ける方法。
そして 3つめは、ダイバーが潜って餌をあげる方法です。

きょうは私が潜水給餌のダイバーでした。
おもに餌をあげる相手は、上から落とした餌が行きわたりにくい場所にいるウツボやネコザメたちです。

きょうはいつもに増して魚たちの勢いがすごかった!
ゴンズイは、頬をひとかじりしてきたと思ったら餌箱の中に巧妙に侵入してくるし、ネコザメには勢い余って、指をカプリと食べられてしまいました。
どちらも無傷でしたので、ほんとに勢い余って、という感じです。
今年に入って特に勢いがすごいがウツボ。
手渡しで長細く切ったイカやアジなどをあげています。
ウツボの歯は大変鋭いので油断は禁物です。
いつもドキドキしながら口元へそっと餌を差し出します。
口元まで持っていかないと、ニザダイやイシダイといった他の魚たちにどんどん盗られてしまうのです。
大多数のウツボは、
「ううーん、食べようかどうしようか・・・」
と少し悩ましげに時間をかけてから、ぱくっと食べます。
しかしなかには、向こうから餌をねだりにやってくるウツボもいます。
鋭い歯をぎらつかせながらウツボやトラウツボが迫ってくると、思わず後ずさりしてしまいます。
ウツボらしからぬ(?)ほどに泳いでくる猛者も。
しかも、餌めがけてではなく、ダイバーの顔めがけてなので、ちょっと怖い。

潜水給餌は、月・水・金の 2回目uogokoro後におこなっています。
(※給餌はショーではありませんので時間は不定)
ぜひウツボに興味のある方は、uogokoroを観た後に、潜水給餌を見て欲しいです。
しかし、自然ではこのようなことは危険でできませんのであしからず。
ご注意ください。

ウツボウツボ

uogokoro(うおゴコロ)

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