2011年12月09日
トリーター:今井

今週のおすすめ


今週のオススメ!
一見地味なのですが、休館日の時、久しぶりに時間をかけて眺めてしまった魚たちです。

トビイトギンポ
“相模の海ゾーン”アマモ水槽にいます。ドジョウのようですが、隠れること無く、とっても活動的な魚です。特技は尾で物に巻き付くことです。波に揺れるアマモの葉の間を探してみてください。森の中を移動するオマキザル?の群れみたいに、いつも数尾が集まっていますよ。1尾見つけられたら、その周りにも別の個体がいるはずです。姿をアマモの葉に似せているので、これが擬態というものかなと思ってご覧ください。
時々、それはアクビ?威嚇?それとも・・♡。 ヘビじゃないの?と思うくらい大きな口を開けますよ。

ウミタナゴ
“相模の海ゾーン”小さな漁港をイメージした水槽にいます。大変ショックに弱く、漁網に掛かったものは、ほとんど展示に至らないので、トリーターが釣りで慎重に採集してきます。普通っぽ過ぎるなんていわないで・・、見れば見るほど発見がありますから。先ず胸びれ、体型に不釣り合いなほど大きくありませんか?薄い黄色がパタパタとかわいいです。そして真っ白い縁取りの真っ黒な腹びれはエレガント。ところがドッコイ、尾びれはアジなんですね~。早く泳ぐ時はこれを使います。
大きさ 20センチほどですが、半年ほど妊娠して 5センチ位の仔魚を数十尾も産みます。妊婦さんに食べさせて縁起をかつぐ地方もあれば、尾から産まれる逆子なので、わざと食べさせないようにする地方もあります。
K亀トリーターによると、縄張りをもったオスは、他のオスが侵入してはいないかと、物陰まで覗きこんでチェックして見回るそうですよ。ウミタナゴは、海藻の繁茂した“岩礁水槽”にも展示していますが、ここのは水槽内で生まれた親仔で家族の群れです。争わないように、先日採集した個体と分けて展示しています。

トビイトギンポトビイトギンポウミタナゴウミタナゴ

相模湾ゾーン

RSS