2012年03月25日
トリーター:佐野

サメゴコロ?


uogokoroでは相模湾大水槽の好奇心旺盛な魚たちが呼ぶとやってきます。
そんな魚がサメ水槽にもいましたので、紹介します。

暖かい海のサメ水槽の担当になってから、半年以上が過ぎました。
何度か潜って掃除をしていたある日、メスのネムリブカが何となくこちらを気にしながら泳いでいました。
飼育下のおとなしい種類とはいえ、野生では事故も報告されているので、少しビビりながら掃除していました。

そんな状態の続いたある日、

ごん。

ぶつかってきました。
かなり戦慄が走ったのを覚えています。

その後も私の近くを泳いで、たまに体をこすりつけていきます。
他のメジロザメの仲間では、威嚇の際に、縄張り侵入者の周りを 8の字に泳いだりするようです。
しかし、それとも少し違うようす。

恐る恐る、触ってみましたが、無視。
もう一度触ってみましたが、やっぱり無視。
来る → 触る → 来る → 触る → ・・・・・・

その後も彼女は、目を合わせながら、近づいてきて、四つん這いで掃除をしている私の腕の間をすり抜けてみたり、お腹の下をくぐってみたり。

果たして彼女にとってダイバーは何に見えているのでしょうか?
餌に見えているかもしれませんし、時々口から泡を出す、へんな生き物に見えているかもしれません。
これらの行動も、噛みつくタイミングを見計らっているのか、遊んでいるのかわかりません。

ただ、もしサメにも「遊び」という行動があるのだとしたら、とても面白いことだと思います。
今後も彼女の行動に注目していきたいです。

ネムリブカネムリブカ

太平洋

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