2012年07月06日
トリーター:戸田

ゴマフさん 時間ですよ!


知っている人は知っている、テレビ番組のパクリです。
楽しく見ていた家族が一瞬沈黙するある場面が印象的ですが。

ゴマフアザラシの太平、ロスには一日 3回餌を与えています。
プールには食事以外にも室内の掃除や、水質測定などで出入りしていますので、食事の合図として
ご飯だよ!
と一声掛けています。

さて、アザラシたちこの合図をどう理解しているのでしょうか?
もちろん「ご飯だよ」でテーブル(餌を与える陸場)に集合します。
しかし、食事後時間を空けないで「ご飯だよ」といってもほとんど反応しません。
又、食事時間に合図を出さないで係員が静かにテーブル位置に着いても、問題なく集合します。
2頭の食事の判断は、空腹>食事の時間≧合図 と複合的なのかもしれません。

もう 1つは食事の終わりの合図「おしまい!」です。
この合図で 2頭はプールに戻ります。
でも、いつもより量が少ないと感じた時や食欲が増し、まだ空腹の時は 2頭の反応が違います。
「太平」はぶつぶつ(実際にはブーブー)いいながらもプールに戻ります。
「ロス」は無言でその場に留まります。

合図は相手が理解し実行して成り立ちますので、「ロス」があきらめてプールに戻るまでひたすら待機です。

ゴマフアザラシ「ロス」ゴマフアザラシ「ロス」

ペンギン・アザラシ

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