2012年08月15日
トリーター:伊藤

再稼働!?


お盆も折り返し地点、家でまったりお昼寝の方、渋滞で脂汗の方、いらっしゃるかと思います。
お盆期間の水族館は時間延長で大勢のお客さまをお迎えしています。

さて、何やらタイムリーな題名ですが、水槽のことです。
すでに水族館のバックでは、秋のイベント準備の真っ最中です。
この秋は例年になく「特別展示の生物」が多いので、バックヤードは満員ぎゅうぎゅう状態です。
「あれどこに入れよう?」
「アレとコイツは一緒に入れて平気かな?」
「この水槽は 30℃超えてる!生物が入れられない!」
などと考えつつ、あくまで生物に負担のかからないように配慮して混泳させていきます。
それでも、まだ水槽が足りない!
そんな時は、訳あって停止中の水槽を「再稼働」するわけです。

本日「再稼働」したのは、水量2トンの大型予備槽。
温調(クーラーとヒーター)の調子が今一つなので、何か月も停止していたのですが、暑さに強い生物なら飼える(今時期、水族館のバックヤードは「何もしないと」 30℃近くなることもあります)ということで、まずは水槽内のお掃除です。
塩だれや埃くずを取り去ったら、水を入れつつ、ろ材の準備。
バケツにして 10杯もの「特殊な砂利」をがしがし洗って、袋に詰めてセットしていきます。
そして、当館の電源を司る担当者の立会いのもと、ブレーカーを入れ、循環開始、セット完了です。
これで、いままで窮屈な思いをしていた一部の生物を気持ちよく泳がせることができます。
みなさまにカッコイイ姿をお披露目する日まで、状態よく育てたいと思います。

バックヤードの予備槽バックヤードの予備槽

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