2012年10月17日
トリーター:植田

癒しのエビは?


当館の新生タッチプールのコーナーに、エビたちと触れあえる水槽があります。
主役はイソスジエビとかスジエビモドキ。
日本の本州あたりの海岸にごく普通に見られる小型のエビです。
ほとんど透明な身体に黒とか黄色の縞の模様のあるエビたちです。
磯遊びで潮だまりをタモ網でごそごそすると、必ずといっていいほどつかまってしまうお馴染さんです。

このエビの入った水槽にそーと素手を差し込んで、しばらく動かずじーとしていると、1匹、2匹とスーと手に上ってきます。
初めは軽いチクチク感がありますが、それを通り越すと妙な気持ちよさになってきます。
さらにそのうち(成人男性が主ですが)突然チクリと来ます。
何が起こったのかとその軽い痛みの発信元を凝視すると、当のエビが一生懸命はさみ脚で腕の毛を引っ張っているではありませんか。
どうやら、毛が彼らの食べ物に見えたらしく、一生懸命引っこ抜いて食べようとしているのかもしれません。
耐えがたい痛さではありませんので、しばらくそのままにしていると、エビは毛を抜くのを諦めて別の場所に移動します。
エビのタッチ体験はそうこうしているうちに終了です。
夏前から始まったエビのタッチ体験ですが、そろそろエビたちのお役交代の時期になりました。
スターティングメンバーたちがだいぶ大きく育ち、ヒトの素肌に乗っかることにもだいぶ“飽き”が出てきたようです。
近いうちに選手交代をしたいと思います。

イソスジエビイソスジエビ

タッチプール

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