2013年01月19日
トリーター:櫻井

気分的な行動


先日風邪をひいてしまいました。冷え込みも本格的になってきましたのでみなさまもお気を付けください。

さて、魚も風邪をひくのでしょうか。よく訊かれます。
当然魚も生き物ですから、菌性やウィルス性の病気にかかります。『風邪』というとかなり大雑把ですが、魚も人間でいう『風邪』のような症状はあるのですね。白点病なんて聞いたことがある方も多いかと思います。ご自宅で飼育されている方にはお馴染みかも知れませんね。
白点菌は常に水槽の中にいて、魚が少し弱ったりするとかかってしまいます。魚が健康且つ元気であれば、白点病にはかかりませんし、かかってもすぐ治ってしまいます。本当に人間の風邪みたいですよね。

この相模湾大水槽の魚たちの中には、調子が悪いという訳ではないのですが時折ぼけーっとしている魚がいます。
トラフグはたまに水槽の底で転がっています。これは砂に潜るという習性ですが、大水槽の底砂が大きい為、潜れず底砂に乗っかっている感じに見えるのです。大水槽には小さな砂地があり、そこでたまに 1/ 3ほど体を埋めて満足そうにしている姿が見られます。その後たいていツバクロエイに場所を横取りされてしまいます。
大水槽の限られた小さな砂地は、もはやツバクロエイの縄張りです。

大水槽の魚たちを観察してみると、本当に面白い発見があります。ぜひ、魚たちの面白行動を見逃さずにじっくりと観察してみてください。
お客さまから『あの魚は何をしているのですか?』と質問を受けても、『いや・・・あれは何をしているのでしょうね・・・はは』と、答えにつまることも正直多々あります。魚と会話でもできない限り理解不能な、気分によって取っているような奇妙な行動がたくさんあります。
ぜひ、質問してトリーターを困らせてみてください。

トラフグトラフグツバクロエイツバクロエイ

相模湾ゾーン

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