2013年02月06日
トリーター:鈴木

“えのすい”アシカ入門

~“えのすい”のカリフォルニアアシカとオタリアたち~


こんにちは、鈴木です。
海獣担当になりたての頃に、“えのすい”のイルカやクジラを紹介するシリーズ(“えのすい”イルカ入門 1~ 3、“えのすい”クジラ入門)を書いていたのですが、そのシリーズの最終回で「これで“えのすい”の鯨類は全て紹介し終わりました。ってことは、次はアシカかなと思っている皆さん、アシカはまだ全く分からないので当分先だと思います・・」と書いていたんです。
それから約 1年が経ち、いよいよその時が来ました。
遂にアシカに足を踏み入れようと思います!

今回は“えのすい”アシカ入門ということで、現在“えのすい”で暮らす「カリフォルニアアシカ」と「オタリア」たちをご紹介いたします。

本題に入る前に、予備知識を少し・・。
カリフォルニアアシカには名前にアシカと付いているので想像がつき易いと思いますが、オタリアという名前はあまり聞き慣れない方も多いかと思います。
ちなみに、普通の方が見たらどちらも全く同じに見えると思います・・。(私も昔はそうでした・・(-_-;))
ですが、ほとんどの水族館のショーで活躍するアシカはこの 2種類のアシカなんです。
水族館に行った経験のあるみなさんならば知らずに見ているかもしれません。

そしてもう一つ、題名で簡単にアシカといってしまいましたが、アシカという呼び方はそれに近い仲間たちの総称で、アシカという種類がいるわけではないんです(これは知ってましたか・・?(^^;))。
そして、このアシカの定義は狭義なものから広義なものまであり、○○アシカと名前が付く種類を呼んだり、分類上アシカ科に属する全ての種をアシカと呼んだりと、かなり曖昧なんです・・。
今回のタイトルは、広い意味でのアシカとしてご理解いただければと思います。
これについては、アシカの基礎知識をテーマでいつか書きたいと思いますので、ご了承ください。m(_ _)m 

前置きが大変長くなりましたが、本題行きますね。

ではまずカリフォルニアアシカからご紹介します!
ハリー(♂)
2010年 9月に“えのすい”にやってきました。
えのすい唯一のカリフォルニアアシカです。
まだまだ若く、何に対しても全力投球です。ただ、ちょっと臆病なところがあります。
動きにはとてもキレがあり、ショーでは大活躍です。

次にオタリアです。
「デコ」(♀)
1985年 5月に“えのすい”にやってきました。
日本で飼育されている中でも有数の長寿なオタリアです。
高齢なこともあり現在は回数は少ないですが、まだまだショーでも活躍しています。

「トトロ」(♀)
2002年 9月に“えのすい”にやってきました。
マイペースでのんびり屋な性格です。
ショーでも活躍しており、そのゆったりとした動きがとても人気です。

「マミ」(♀)
1998年 3月に“えのすい”にやってきました。
機敏な動きが特徴で、とっても真面目な性格です。
ショーではベテランで頼れる存在です。

「ヒミコ」(♀)・「ヤヨイ」(♀)
2012年 4月に 2頭一緒に“えのすい”にやってきました。
推定 1歳の子どもたちです。獣舎の中でも元気いっぱい。
見るものすべてに興味があるようすです。現在はショーに出るべく特訓中です。
ショーには出ていないのでみなさんにお見せできる機会はほとんどないですが、稀にトレーニング中にカマイルカプールの横のドアの前に少し出てくることがあります。
ショーに出たらたちまち大人気間違いなしの 2頭です。

以上が“えのすい”で暮らすカリフォルニアアシカとオタリアです。
残念ながらこれらのアシカたちは普段は裏で飼育されており、トレーニング中などを除きショーでしか見られませんが、ショーではみなさまの近くに行く場面もありますので、ぜひ“えのすい”のアシカたちに会いに来てください!

最後に私ごとですが・・。
実は、今回アシカについて書こうとしたきっかけにもなったのですが、最近アシカの担当を持たせていただきまして、さらにショーデビューに向けて練習中なんです・・。
まさか、鈴木が・・アシカ!?
と自分では思っていますが、これまたイルカとは違った魅力がたくさんあるんですよ・・。改めて生物はすごいと実感する毎日です・・。
担当はオタリアの「マミ」で、日々「マミ」からたくさんのことを学ばせていただいております。
まだまだ海獣類については素人ですが、いつの日かみなさんの前に出られるよう努力していきますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。

ハリーハリーデコデコトトロトトロマミマミヤヨイヤヨイ

イルカショースタジアム

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