2013年03月29日
トリーター:岩崎

密かなスター


きょうは特別展「えのすいの食育~相模湾をいただきます~」を開催中のウミガメプールを掃除しました。
光輝く春を迎えて、藻類の繁殖が盛んになってきたことに合わせ、プールの掃除回数も増やしています。

ウミガメプールではマダイやヒラメ、マアジの他にホウボウも展示しています。
ホウボウは皮と骨が固くて少しさばきにくいのですが、透明感と弾力のある白身に、ほんのり甘さと旨みが詰まったとてもおいしい魚です。

晩秋から春先までが旬と言われているホウボウは、定置網でもよく漁獲されるなじみの魚ですが、輝く青緑色にブルーの縁取りと斑点模様が入った鮮やかな色彩の胸びれを、まるで翼のように勇ましく広げた姿がとても優雅で、脚のように発達した胸びれの一部を動かして水底を移動する姿はとても不思議です。
しかも捕まえると“鳴き袋”と呼ばれる浮き袋でグーグー音まで出すおもしろさまで備えています。
きょうも掃除の時に捕まえるとグーグー鳴いていました。

上から観察しやすいウミガメプールは、ホウボウの観察に最適です。
暖かくなってきた春のウミガメプールでじっくりながめてみるのはいかがでしょうか?
水族館の大スター、ウミガメたちは水温が上がってくるゴールデンウィーク前にはウミガメプールに再登場させる予定です。
それまでの期間限定ですが、密かなスター「ホウボウ」をぜひお楽しみください。

ホウボウホウボウ

ウミガメの浜辺

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