2013年08月30日
トリーター:杉村

今週のおすすめ 只今人気急上昇!!

ダイオウグソクムシダイオウグソクムシ

オオグソクムシ&ダイオウグソクムシ
“えのすい”深海Ⅰにて人気急上昇中のこの種類を紹介します。

深海にすむ、サングラスを掛けたまさに○面ライダー。
男性からはかっこいい!
女性からはかわいい!!
・・・と大人気です。
(なかには気持ち悪いとも評判です)

オオグソクムシは、水深 100~ 600m深海底で生活している、脚が 7対、節が 14節の生物です。(相模湾の深海底でも普通に生活していますよ)
ダイオウグソクムシは、日本では見つかっておらず、メキシコ湾などの水深 800m付近で生活しています。(脚や節の数はオオグソクムシと同じです)
ちなみにこの 2種ともに腹部にある遊泳肢を懸命に動かして泳ぎます!!

ダンゴムシの仲間・・・とよく紹介されていますので、そのことについてちょっとお話しします。
この 2種はともに節足動物門(エビ・カニ、昆虫類、クモ類などもこのグループ)に属し、等脚目に分類される生物です。
等脚目にはダンゴムシやフナムシも属していることから、オオグソクムシもダイオウグソクムシもダンゴムシの仲間ということなのです。
よく間違われるエビ・カニ類は十脚目に分類されますので、遠縁な生物になります。
ですから・・・ その大きさも相まってオオグソクムシは日本最大(最大 15cm)、ダイオウグソクムシは世界最大級(最大 40cm)のダンゴムシの仲間と紹介されているのです。

つづいては、この特徴ある名前についても紹介しましょう。
オオグソクムシ・ダイオウグソクムシとは、なんとも変な名前ですね。
そこで、この生物たちの名前を漢字で書いてみると・・・

「大具足虫」・「大王具足虫」となります。

おお!なんか意味がありそうですね。
「大」・「大王」・・・大きいという意味ですね。
「具足」・・・実は「具足」とは鎧甲冑のことを指します。
「虫」・・・小さい動物の総称としてよく使われています。(オオグソクムシの仲間には小型種も多くいます)

・・・ということで「体の大きい、鎧の様な体をした、虫の仲間」という意味のある名前と分かりますね。(漢字ってすごいなあ~)
<今まで、彼らを「オオグソ・クムシ」と呼んでいたみなさん、要注意ですよ>

姿形だけではなく、名前まで興味深いこの売出し中の生物達、深海Ⅰでご覧いただけます。
また、ダイオウグソクムシは本物の標本に触れます、是非その感触を!
オオグソクムシは、 9月 9日までタッチプールで生きたオオグソクムシに触れます。ぜひその動きと深海の水温を肌で感じてください!

お待ちしています!!

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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