2013年10月04日
トリーター:武藤

-オタリアの「デコ」-

オタリア「デコ」オタリア「デコ」

みなさん、こんにちは。
きょうは新江ノ島水族館で飼育されているオタリアの「デコ」について話そうと思います。

新江ノ島水族館では、現在きずな/kizunaというショーをおこなっています。
そのショーの中で、アシカが登場するシーンがあるのですが、現在「デコ」はショーには出演していません。
以前はみなさんの前に登場することもありましたが、高齢個体ということもあり視力低下に伴って、「デコ」出演は控えている状態です。

一時期は眼の白濁が大きく濃くなり、一日中両眼を瞑り、殆ど動かないこともありました。
その時は私もかなり心配でしたが、その日から徐々に白濁も小さくなっていき、現在では活発に動けるまでに回復しました。
しかし、以前よりは視力が低下しているようです。

高齢になっても動くことは嫌いではない様で、獣舎から外へ出すと元気に歩きはしますが、視力が低下しているので、私の声を聴こうとしているのかところどころで確認するように立ち止まります。

ここで私は考えます。
というよりは悩んでいるといった方が正確かもしれません。
それは、「デコ」の外へ出たい動きたいという気持ちを優先させてショーに出演させるのか、もしくは視力低下を考慮して強い日差し等を避け、ショーというかたちではなく散歩程度にするかということです。

このことは、今ここで答えを導き出すことはできなさそうです。
一ついえることは、みなさんの前に登場はできていませんが、「デコ」は元気ですということです。
「デコ」に負担にならないようにすることを最優先として、今後も「デコ」の可能性を探っていきたいと思います。

イルカショースタジアム

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