2013年10月04日
トリーター:今井

今週のおすすめ

マツカサウオマツカサウオ

マツカサウオ
松笠状の大きなウロコにおおわれた 15センチ位の魚です。
各ウロコの中央にも棘があり、その姿形から、英名では“パイナップルフィッシュ”と呼ばれます
背びれと腹びれは強大な棘になっており、危険を感じると突っ張るように立てて身を守ります。とくに背びれの棘は右に左にと、交互に若干倒して有効に身を守ろうとします。
しかし、これらの棘はあまり鋭くはありません。
ガブリと咬みついてくる敵には非常に有効な武器となりえますが、力を込めなければ素手で捕まえることができるので、人間には通用しないと判ると、尾びれなど透明な部分のひれを小刻みに動かして逃げてしまいます。

下あごに発光器を持ち、真っ暗にした水槽内では薄緑色にポツンと光るので、当館のお泊りナイトツアーでは欠かせない人気生物となっています。
ちなみに、この光は発光バクテリアによるもので、昼夜問わず光り放しです。

魚のひれは、条(ひれすじ)の基部の筋肉によって、実に器用に動かすことができます。
条を前後で互い違いに構える姿は、背びれに毒腺をもつオニオコゼミノカサゴをご覧いただくと判りやすいと思います。
とくに危険を感じて身構えたときには、波打たせているので、猛毒なのを知っていると恐ろしささえ感じます。
各種、相模の海ゾーンにて展示中です。

相模湾ゾーン

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