2013年12月29日
トリーター:唐亀

午年

クロウミウマクロウミウマ

道路脇の植え込みにメジロが遊ぶようになりました。
去年より少し早いような気がしますが、真冬の景観です。
今年も残すところあとわずかとなりました。

毎年、年末が近づいてくると干支に因んだ生き物などの企画が上がります。
こと、テーマ水槽では悩みの種になっております。
来年は午年。テーマ水槽では北嶋トリーターチョイスの馬に因んだ生き物たちをご紹介しております。
海馬ことタツノオトシゴの仲間クロウミウマやタスマニアンシーポニー。
ウマヅラハギにホースフェイスローチ(ドジョウの仲間です)、馬蹄蟹もしくは英名でホースシュークラブの名を持つカブトガニの仲間、英名ホースヘアークラブことケガニ。
そして変わり種ではクラカケモンガラ、バフンウニなどがおりますが、ざっと見渡しますとまだまだ馬にゆかりのある生き物がいます。

海馬をタツノオトシゴと前述しましたが、これとは別にアシカを表す名前でもあります。
昔の航海図で、波間に浮かぶ、馬の上半身に水掻きの付いた前足と、くるりと丸まった尾びれもった怪獣ヒッポカムポス、あれがそうです。
ヒッポカムポス自体はタツノオトシゴの学名になっています。

また、干支の馬とはちょっと違いますが相模湾大水槽にはテングハギ、ジャブジャブ池にはヒメテングハギがおりますが、英名をユニコーンといいます。
東洋の一角獣は額に角を持ち、背中に甲羅をもつ怪獣で、正体はサイとされていますが、西洋のユニコーンは額に角のある白馬の姿をしています。
テングハギは眉間に角状の突起を持っているのでその名前がついているのですが、それを「角」と見るか「鼻」と見るかで「ユニコーン」なのか「天狗」なのか印象が違いますよね。
テングハギは鼻にしては位置が上過ぎるような感じがしますが・・よくよく観察して見ると付け根にちゃんと鼻の穴があるんです。
でも、ユニコーンはユニコーンですから。

変わりどころでは鳴く魚として有名なホウボウ。英名はシーロビンです。つまり「海のコマドリ」。コマドリはさえずりが馬の声に似ているという所から名付けられています。その名を冠しているホウボウもまた馬にゆかりのある生き物なのです。
川魚のジャンプ水槽にいるボウズハゼの別名はウマノクビというそうです。
このジャンプ水槽の横にある小水槽も明日、馬に因んだ魚に変更する予定です。
別名「馬魚」のワタカと「馬面」のカマツカ、それとボウズハゼを予定しています。
ワタカは何となくやんわりとして繊細な感じの可愛らしい魚で、顔つきが馬に似ているということからウマウオと呼ばれるようになったという説や、後醍醐天皇の馬が変じた魚という説があります。
馬ネタはかなりあったのですが、干支によってはお手上げ状態になることも・・・。
次の未年はどうでしょうか。
とりあえず羊に因む魚は現在、大水槽に 2尾、岩礁水槽に 1尾いるのですが・・・。

テーマ水槽

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