2014年10月07日
トリーター:伊藤

テーマ水槽に隠された裏テーマ

ハナガメ×クサガメ ニカラグアクジャクガメハナガメ×クサガメ ニカラグアクジャクガメ

みなさまこんにちは。
今月のテーマ水槽はハロウィンです。今年は主に私がチョイスした異形の生物たちが集っています。
私の中で 10周年である今年はカメ推しでもあります。なので、担当するイベント水槽にはもれなくカメを展示するようにしています。今回は 4種類登場しています。

幼少の頃からいろいろな生物の飼育を楽しんできて、年代によって興味の対象も変わりましたが、カメだけは一貫して好きです。自宅には私が中学生の頃から 20年以上飼育しているカメがいますし、今も川とかお店で目が合うと、一緒に暮らしたくなるのです。

私見ですが「雑食性の半水棲~水棲のカメ」は、いろいろな面でお得感のある飼育動物だと実感しています。
まず性格。種類にもよりますが人によくなれます。仔ウミガメの日誌にあるように、簡単な訓練をおこなうことすらできるので、そういった意味ではイヌやウマのような心の通い合いを感じることもできます。
 「なれる」と言っても人に精神的に依存しているわけではないので、メリハリのあるお世話が許されるのも、忙しい現代人には助かります。私など、出張や当直の時は数日世話ができませんが、日ごろからちゃんと世話をしてあればヘッチャラです。

体のパーツパーツの見た目や動きは、怪獣など架空のものを含め、さまざまな生き物を連想させます。
最大の特徴である甲らは、種類によってツルッとしていたりギザギザしていたりします。
鋭い爪のある手足は怪獣のそれのようで、水生種が泳ぐ時に水かきをガバッと広げる様や、大きな餌をくわえた時に引きちぎる様は、どれもしびれるポイントです。
 結構パワフルに動き回るため、細かいレイアウトなどが難しいのですが、個体そのものに魅力が凝縮されてますので、ぜひテーマのカメたちに会いに来てください。カメ以外にも巨大な二枚貝やら真っ白なイモリやらいろいろいますよ。

・・・ところで、ハロウィンってどのくらい浸透しているんでしょうね。お盆やお正月のある日本では、元来の意味で実施している方はごく少数だと感じます。「カブからカボチャに変わったパーティ」としては、そこかしこのお店や街角でそれらしい装飾が見られますけど、学校とかお休みになるわけではありませんから、なかなか楽しみにくいですよね。そんな時は、ぜひ当館へいらしてハロウィン気分に浸ってください。

テーマ水槽

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