2015年05月02日
トリーター:加登岡

ミル成長中

バンドウイルカ「ミル」バンドウイルカ「ミル」

前回の日誌(2015/ 04/ 02 ついに食べた)で仔イルカの「ミル」が魚を食べたと書きましたが、現在では一日に 1.8kg食べるようになりました。さらにトリーターの手から食べるようになりました。
そこで、少しずつトレーニングも始まっております。どんなトレーニングかというと、トリーターと動物たちとのコミュニケーションツールであるブリッジを理解してもらうことです。
ブリッジとは、音を使って動物に「それでいいんだよ」と伝える道具のことです。

ブリッジにもいろいろと種類がありますが、“えのすい”のイルカたちには笛の音を使っています。
これをどのようにして動物に「それでいいんだよ」と理解してもらうかというと、魚を使います。動物に魚をあげる瞬間に笛の音を鳴らすのです。これを繰り返すことで、動物たちは笛の音が鳴った時に魚がもらえることを学習します。
しかし、これではまだ「それでいいんだよ」という意味にはなりません。

次に、動物がトリーターのしてほしいことをした時に笛を鳴らします。そうすると、これをした時に笛の音が鳴る、つまり魚がもらえると動物が理解するのです。これでようやくブリッジが動物たちに「それでいいんだよ」と伝えるための道具になるのです。

話は戻りますが、「ミル」は現在魚をあげる時に笛を鳴らし、音が鳴ると魚がもらえることを学習するトレーニングをおこなっている真っ最中です。なかなか初期のトレーニングを見られることはありませんので、ぜひこの機会に「ミル」のトレーニングを見に来てください。

イルカショースタジアム

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