2015年09月27日
トリーター:冨永

出動!アマモお掃除隊!!

アマモ水槽アマモ水槽

みなさんこんにちは!
きょうは、私が担当しているアマモ水槽をご紹介します。
アマモという植物は、海の中ではちょっと変わっていてワカメやコンブといった海藻とは異なり、陸上のイネ科の植物と同じ種子植物です。そのため、海藻ではなく“海”の“草”と書いて“かいそう”や“うみくさ”と呼ばれます。

そんなアマモを飼育するためには、海の中のようなユラユラとした波とフカフカの砂、そしてなんといっても光合成をするための光が必要です。たくさんの光を水槽に入れられるようにアマモ水槽は天窓になっていて太陽光を取り込むことができます。
晴れた日には天窓からの光も強く、嬉しい限りなのですが・・・・・
ちょっと困ったことも起こります。
光が強ければ強いほど、コケが生えやすくなります。そのため、晴れた日には特に水槽に入ってコケ掃除をするのですが、全てをきれいにするのはとても大変です。。。

でも、大丈夫!!
私にはつよ~い味方がいます。それは、アマモ水槽の生き物たち!

水槽の底をよく見てみると、髭の生えたヒメジやゆっくり動くナマコが砂の上の有機物などを食べてくれます。ナマコが通った後の砂はフカフカになります。


ヒメジ


ナマコ

水槽の側面やアマモの葉に付いたコケは、ボラたちやアミメハギの出番です。
特に、ボラは手分けしてコケのある場所にいっては体をフリフリして口でコケを取っていきます。
小さな体をいっぱいに使ってコケを取る姿はとってもかわいくていつまでも見ていたくなります。


ボラ


アミメハギ

そしてきょう、ちょっと面白い行動を目撃しました。
アマモ水槽には 1匹だけメジナがいます。メジナはアマモの葉をかじってしまうこともあるので、アマモ水槽には入れないようにしていたのですが、他の魚と一緒に入ってしまったらしく、水槽ですくすく大きくなっています。


メジナ

今朝のこと、開館前に水槽の見回りをしていたら、水槽の中央でメジナがアマモをかじりそうな素振りを見せました。その瞬間、後ろからアミメハギがメジナを追いかけ始めたのです!
自分の 3倍くらい大きいメジナをアマモの生えていない場所まで追いかけていく姿にはビックリしました。
アミメハギがメジナを追いかけたのは何か別の理由があったのだとは思いますが、なんだかアマモを守ってくれたようで嬉しくなりました。

みなさん、アマモ水槽、観察するといろいろな発見があって面白いです!
ぜひ、見に来てくださいね!

相模湾ゾーン

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