2016年02月19日
トリーター:植田

ご飯の調達 

アメフラシアメフラシ

毎度、タッチプールネタを一つ。ここの所、タッチプールの主要な住人がアメフラシになってきました。このアメフラシたちは昨年の暮れごろから、当館のスタッフがかわるがわる夜の磯採集に出向いた折に、まだ成長過程にある若い個体を数匹ずつ持ち帰ったものが、その夜間採集のたびに増えたことに依ります。
若いといいましたが、いい換えれば食べ盛りともいえます。毎日好物の海藻類を与えるのですが、よってたかってあっという間に平らげてしまいます。

例年、アメフラシがタッチプールに加わる時期には、餌の消費量が急に増えるので、それを見越して、海岸に打ちあがった海藻類を拾い集め、生のまま冷凍にしてストックしておきます。毎日小分けにされた冷凍海藻を解凍して、アメフラシやタツナミガイなど海藻食の動物たちに与えます。

しかし今年はその餌集めに苦心しています。
例年、この時期にはそろそろアオサの仲間など海藻の打ち上げが多く出るのですが、今季はなぜかほとんどありません。 2週間前の大潮の時期にも海藻集めに出かけたのですが、成果はそう上げられなかったのです。
わずかに集められた海藻を神経質になるまで節約して与えています。しかし徐々に底をつきそうになりました。今夜もアオサを求めて東京湾内の浜まで出向く予定です。

タッチプール

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