2016年04月07日
トリーター:笠川

その魅力に気付いて

ヒメカンテンナマコヒメカンテンナマコ

よくわからないから、おもしろい。
何だ、こいつ!?といったものが多い、無脊椎動物。
摩訶不思議なそんな仲間たちに惹かれてしまいます。

ナマコの仲間は、食すこともあり、水族館ではタッチプールなのでもお馴染みな生き物で、みなさんにとって身近な生き物のひとつかと思います。
伸びたり、縮んだり、もしゃもしゃと砂を食す、見ているととても面白い生き物です。さらにそれが深海となると、一気に魅力的なものたちが現れます。センジュナマコやユメナマコなど、地味なお掃除屋のイメージがあるナマコの中の、スター選手です。

そんな深海にすむナマコが、今、“えのすい”でも見ることができます。必見です。初展示となる『ヒメカンテンナマコ』です。

深海にすむナマコたちは、ぷるぷるのゼラチン状の柔らかい体のため、キープすることが非常に難しく、見られることがとても貴重です。
深海のナマコと聞いて私は、ちょうど 4年前の航海で出会った「ハゲナマコ」を思い出し、懐かしくなりました。透明でぶにょぶにょで、とてもビクビクしながら慎重に取り扱ったこと。ハゲナマコという名前が衝撃的であったこと。忘れられない生き物のひとつとなりました。

深海にすむ生き物たちは、出会う機会が少ないです。でも、そんな生き物たちを、“えのすい”では間近で見ることができます。
今、なかなか魅力的な生き物たちがたくさん展示されていますので、ぜひ、じっくり観察して見てください。

※ヒメカンテンナマコの展示は終了いたしました。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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