2016年07月21日
トリーター:櫻井

海藻水槽のこれまで

本日は、みなさんにぜひ見ていただきたい水槽をご紹介するとともに、現在の展示になるまでの歴史を振り返ってみます。
太平洋“暖かい海”の海藻水槽ですが、当初はアカハチハゼやハギ類、ヤドカリなどに邪魔されうまくいかなかったことは以前の日誌でご紹介した通りです。海藻育成の妨げとなる原因を一つ一つ解決していき、少しずつ、着実に今の展示へと繋がってきた経過をご覧ください。


2016.3.22

アカハチハゼに巣の材料として全て引っこ抜かれてしまったので、植え直した直後。この少量の海藻がこれから恐るべき繁殖力を見せつけます。


2016.4.29

一か月経って少し安定して成長してきました。ヘコアユが仲間入りです。


2016.5.10

ここまで来ると安定の成長速度です。地下茎がグングン伸び、面積が広がってくるとともに葉も立派になってきました。右の岩場と砂場が海藻で繋がりました。


2016.5.27

ここまで来ればもう安心。毎日新しい新芽が出てきて、茎も目に見えて伸びています。水槽を観察するのが楽しい毎日でした。


2016.6.30

もはや砂地がほとんどありません。嬉しい悲鳴ですがちょっとうっそうとしてきたので、海藻食のハギ類を再び入れても良いかも知れません。食いちぎられる量よりもはえてくる量の方が早いと自信が持てるようになりました。


2016.7.21

きょうのようすです。佐野トリーターが収容したオオイカリナマコが気持ち悪さを全開に披露しながら海藻上をうねり、踏み潰しながら移動しています。最高です。以前なら撤去対象でしたが、今では海藻をならしてくれる無くてはならない存在です。右奥のウミブドウが伸びすぎて大変な事になっています。どこに活着しようかうねうね伸びています。

この過程を踏まえると、海藻水槽が数倍楽しめるかと思います。今後も海藻の成長を見守り続けていきますよ!みなさんもこの水槽の変化を楽しんでくださいね。

太平洋

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