2016年08月23日
トリーター:角張

雨の日どうしてる?

アンドンクラゲアンドンクラゲ

きのうは台風の影響で大荒れの一日でしたね・・・
通勤や帰宅の時間帯に直撃して、移動が大変だった方も多かったのではないでしょうか?
川の増水や、強風などで被害にあった家屋や施設の復旧が一日でも早く進むことをお祈りしております。

さて、台風が来ると海は波が高くなり、荒れている状態はみなさんテレビの中継などで目にしたことがあると思います。海の中も流れが速くなったり、うねりを生じたりと普段とはようすが変わります。
そんな時、魚たちは一体どうしているでしょうか?
流されないように岩や海藻の隙間でじっとしていたり、なるべく流れやうねりが少ない場所に身を潜めている魚たちも多いです。
私たちが台風の時に外出を控えて、家の中でじっとしているのと何だか似ている気がしますね(笑)

では、クラゲたちはどうでしょう?
クラゲたちは普段、海の表層を漂っていることが多いですが、きのうのように雨がたくさん降ると、少し深い所へ沈みます。
これはどうしてかというと、海水は真水よりも少し重いので、雨が降ると海の表面に真水(雨水)の層のようなものができます。加えてクラゲは体の 95%以上が水分ですので、重さは海水とほぼ一緒です。ですので、海水と一緒に真水の層の下へと移動してしまうのです。
私たちクラゲ担当トリーターは、漁港などにクラゲ採集に行くことも多いのですが、雨が降った翌日はクラゲが沈んでしまって見つけることが難しいので、採集に行かない場合も多いです(笑)

雨や台風の日は、お出かけできず、ジメジメしていて気分も下がってしまうことも多いですが、海の中の魚やクラゲたちはどんな風に過ごしているか想像してみるのも楽しいかもしれませんね!


台風通過の翌朝(片瀬海岸西浜)

クラゲファンタジーホール

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