2017年09月29日
トリーター:櫻井

ホソソメワケベラ

ホンソメワケベラという魚をご存知でしょうか。他の魚の、口の中や体表を上手についばみ、食べカスや寄生虫をお掃除してくれます。この魚を、学生時代初めて教わった時の衝撃は今も忘れません。とても面白い習性にも興味を引きましたが、私が衝撃的だったのは名前です。教わった先輩の滑舌が悪かったのか私の耳が悪いのか、コンソメワケベラと覚えてしまいました。おいしそうな名前だなと誤った知識が正されたのは 1か月後くらいでした。   

さらに驚きなのは、このホンソメワケベラ。本当はホソソメワケベラという名前になるはずだったらしいのです。標準和名を登録する際、「ソ」を「ン」と印刷してしまったとか・・・。
うそかまことか、業界ではけっこう有名なお話です。魚の名前ってけっこう自由ですね。
ちなみに、暖かい地域に住むソメワケベラという同じクリーニングフィッシュの魚がいます。こちらはホンソメワケベラに比べると体が太いです。このソメワケベラに比べて体が細いからホソソメワケベラだったのかな・・・?と、少し納得できる名前です。

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