2017年10月19日
トリーター:伊藤

飼育下六世のシラス誕生

シラスサイエンスがオープンして約 8ヶ月。「“えのすい”に行けばいつもシラスが泳いでいる」という状態を維持できています。
若手トリーター中心の担当者の努力と愛情、そして幸運の賜物です。
そんな中、ついに「飼育下六世」の展示が誕生しました。
五世の祖(ひいひいひいおじいちゃん、おばあちゃん、で合っています?)が海からやってきた野生個体、その後のご先祖様や両親は全て、飼育下生まれです。

前の冬に育て始めた「飼育下五世」がついに成熟、産卵したのです。
産卵個体数はまだ少ないので、展示個体すべて、とはいきませんでした。
サイエンスの真ん中の水槽で泳いでいる中の 2~ 3割くらいが六世、残りが五世です。

展示個体は生後1週間ほどで、全長 5~ 7mmくらい。生まれた時の倍になりましたが、まだアルテミアの幼生を食べられません。
食べやすい(小さくて柔らかい)シオミズツボワムシを安定供給して、空腹にさせないようにしています。

ここで一つ、吐露しますと、ワムシの培養って大変です。
数日間で殖えたり減ったり、気が抜けません。
シラスの育成盛期には、培養水槽をいくつも並行して管理するため、担当日は一日中ワムシの前で立ち仕事することもあります。
ワムシはシラスだけでなく、エビやクラゲの繁殖にもいい餌なので、それらの担当者からも「培養頼む!」という感じで、ワムシ主任のHさんはじめ、担当者一同「プレップレッシャア~ッ」なわけです。

決して派手さはありませんが、なかなかスゴイことを継続しています。
シラスサイエンスにこれからも暖かい目でご注目ください。

相模湾ゾーン

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