2017年12月18日
トリーター:倉形

「グット」のトレーニング

フンボルトペンギン「グット」フンボルトペンギン「グット」

1歳の「グット」もショーに参加してもらうため初歩トレーニングをおこなっています。
まずは、名前を呼んで呼ばれたところまで寄って来るようにする。通称トレーニング名は「呼び出し」。

給餌時、毎回名前を呼びながら魚を与え続けて行くと、次第に自分の名前を記憶していきます。名前を覚えたら、次の段階として魚の入ったバケツを持ちつつ、名前を呼びながら着いて来たら、魚を与えることの繰り返しを行います。
最終的には魚を持っていない状態でも名前を呼んで、呼ばれた場所に寄って来られるようになればトレーニング終了となりますが、これで完全に終了では無く、日々の中でも時々遊びを交えた中でトレーニングをおこなっていきます。

動物たちも長い時間トレーニングをおこなっても集中力は続きませんので、遊びの中でトレーニングを取り入れたりと、バリエーションを作って短時間集中でおこなうことが重要となります。
グットもその結果、今では呼ばれれば完ぺきでは無いですが呼ばれた場所しっかり寄って来てくれるようになりました。
時々、ショーの中でお客さまからのリクエストでグットが指名されることがあります。私が担当した回のショーで、「グット」の呼び出しで寄って来てくれた時は、大変嬉しかったことを覚えています。

「グット」はまだ若いペンギンなのでいろいろなことに興味を示すため、ショー中に先輩ペンギンたちがやっている行動をまねたり、また、みんなが集まっているところに割り込んでみんなを突き回したりと、やんちゃ振りを発揮しています。
みなさん、「グット」のこれからの成長を温かく見守っていてください。そして、「グット」のショー参加も見に来てください。

ペンギン・アザラシ

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