2018年01月08日
トリーター:西谷

内視鏡検査

バンドウイルカ「パーシー」バンドウイルカ「パーシー」

最近初めてバンドウイルカ「パーシー」の内視鏡検査をしました!
人間でも胃の内視鏡検査は口や鼻から行いますが、イルカでも同じように口から内視鏡のカメラを入れます。

人間の場合、内視鏡を 40~ 50cmくらい入れれば口から胃まで届きます。
内視鏡も 100cmほどのもので十分なようです。
しかし、イルカの場合は体長も 250~ 300cmと長いことから、胃まで到達するには 150cmほど入れなければなりません。
ですので、内視鏡も 200~ 300cmととっても長いものを使います。

人間との違いはそれだけではありません。
イルカの胃は、複胃という特殊な構造をしていて、1番目の胃、2番目の胃、3番目の胃と 3つの部屋に分かれています(他にも複胃を持つ動物はいて、例えば牛は 4つの部屋に分かれています)。
今回「パーシー」で観察したのは 1番目の胃で、病変もなく消化も順調におこなえているようで、健康な胃でした!
こんな風に、人間でもおこなう検査をイルカ達にも応用して健康管理をしています。

内視鏡の先端。カメラ・ライト・鉗子(かんし)を入れる穴があります。


今後魚を自分で食べはじめてくれる日が楽しみです!

イルカショースタジアム

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